思うところがあり、今年のお盆休みは一人で秋田旅行に行ってまいりました。綺麗な日本海を眺めてボーッとしたかったんだけど、あいにくの台風で海を眺めることは叶わず。それでも秋田駅前で、私好みの昭和レトロな喫茶店に出会えたのでレポートしておきます。こんな素敵なお店がずっと愛されて、どうかあの町に長く残ってくれますように。
ノスタルジックなお店の入口
訪れたのは秋田駅前のフォンテ最上階にある「パルルやちよ」。昔はヨーカドーだったそうですね。よくある「デパート最上階のレストラン」みたいな位置づけでしょうか。昔はレストラン街だったのかな。私が行ったときはこのお店ぐらいしか飲食店がなかったけど。
お店の前でまず目を引くのが、大量の食品サンプル。ソラマチの食品サンプルショップでもこんなに並んでないよ!ってぐらい、多彩な取り揃え。
それもそのはず、このお店はフード・ドリンク含めメニュー数が豊富なことで有名。
表に出ているメニューはほんの一部なんですね…。すごいな。どうしてこんなに豊富なメニューを提供できるんだろう。ファミレス以上に選択肢がある。
ほんと、ドリンクだけでも何種類あるの!?って感じ。それも一つ一つのメニューが飾り付けやネーミングセンスにも凝っていて、お店の愛が感じられる。もうずっと、この街で愛されてきたんだろうし、この町を愛してきたんだろうな。メニューコンプするのには数年掛かりそう。
このサンプルのショーケースからもう、センスの塊というか…。ピエロや天使の人形と並んでいて、ノスタルジックな雰囲気があるんですよね。
なんかもーーーーー………どこを撮っても画になるんだよな。
さて、店内へ
「一人なんですけど……」と恐る恐る入ると「お好きな席へどうぞ」と感じの良い女性が案内してくれる。
店内の眺めの良い、店内のテーブル席へ。椅子やテーブルなどの設備はかなり年季が入っているが、お店の中は綺麗に掃除されていて清潔感がある。
なんと店内にはレトロな電話ボックスが。店内の公衆電話です。さすがに黒電話ではなかったけど…喫茶店の中に公衆電話があるのも、最近では珍しい気がしますね。そういや太宰府天満宮近くのレトロな喫茶店も古そうな公衆電話置いてたなあ。
私が行ったのは土曜の夕方だったのですが、私の他に5組ぐらいお客さんがいました。家族連れの人、カップルの人、一人でコーヒーを啜る人。でも皆さん地元の方のようで、観光客は多分私だけだったんじゃないかな。
ホットアップルパイを注文
数あるメニューの中から私が選んだのは、ホットアップルパイ。表に出ていた食品サンプルがすっごくおいしそうだったんです…。
あまずっぱいりんごのシロップ漬けがギッシリ詰まったアップルパイはそれだけでも美味。そこにとろ~り甘いバニラアイスが加わって、よりクリーミーな味わいに。舌先へ、アイスの冷たさとパイの熱さが交互に来る感じがたまらないです。はぁー、おいしい。疲れた体に優しくしみる甘さです……。アラサー独身女性は最近色々なことに疲れてしまっていたので、味わいながらちょっと泣きそうでした……。はい……。
ピエロに囲まれながらもぐもぐ。あの、なんていうか、「こんなの食べたこと無~い!」っていう美味しさじゃなくて、「ああ、懐かしいなあ…どこかでこんなの食べたことあるなぁ…」って浸るタイプの、親しみやすいおいしさ。
ノスタルジックで、いつまでも続いてほしい店
いや~~~~~ほんと、久しぶりに好みドンピシャの喫茶店に出会えて嬉しいです。メニューが豊富なのはもちろんだけど、ピエロがたくさんいるってのが良い。
店員さんの穏やかな雰囲気含めて、とっても素敵なお店でした。新幹線の時間がもっとあれば、長居したかったな……。写真もたくさん撮影させていただいて、ありがとうございます。秋田に行ったらまた訪れたいです。ごちそうさまでした。