仙台に昔”こども宇宙館”があったのだという話
仙台には昔、「仙台市こども宇宙館」という教育施設(?)がかつてありました。仙台市の泉区。図書館、アリオとかの近く。1990年7月開館、2007年12月27日閉館とのことなので、営業していたのは17年ほどになります。
この期間に小学生だった仙台市民は、恐らくほとんどが社会科見学の一環で、あるいは家族に連れられて「こども宇宙館」を訪れたのではないでしょうか。もちろん私もその一人です。
正直なところ、あんまり鮮明な記憶はない……。だけど小学校の頃は仙台市科学館に並んで好きな施設だったなあと思って、記憶の断片でもまとめておこうと思います。
ロボットがいた
まずですね。入り口にロボットがいたんですよね。なんかでんじろうみたいな名前だったよな~なんだっけかな~と思ったら、こちらのサイトに写真付きで掲載されていました。
そうだ!おとじろうだ!
当時といえば多分aiboが出た頃なんで、「話せるロボットがいるなんてすごい!」と子ども心ながらにワクワクしたわけです。
おとじろうに話しかけると「きみのなまえは?」って聞いてきます。だから一生懸命名前を教えて、「よし、これで覚えただろう」って満足して、数カ月後に会いに行く。するとまた「きみのなまえは?」と聞かれて少しがっかりしたこともありました。覚えてないんかい!
でも丸っこいフォルムと拙い日本語は、いかにも「ロボット」という感じがして愛らしかったです。
さてこのおとじろう、閉館ギリギリまで活躍していたとの話ですがその後の消息がつかめません。下のは仙台市天文台の公式ツイッターですが、おとじろうの存在に触れているものの「一緒に移転した」との情報はありません。
おとじろうですね♪宇宙館にいたスタッフが今の天文台にも数名おりますよ(●^o^●) RT @murasaki_dusk: かつて仙台市泉中央にあった『こども宇宙館』体験型の展示や話すロボット、プラネタリウムもあり、楽しい施設だった。勿論今の天文台のゴージャスさには及ばないけど、
— 仙台市天文台広報担当 (@SAO1300) February 23, 2012
あんなに人気のロボットだからどこかに引き取られたのでしょうか?
色々ぐぐってみると、仙台放送のキャッシュが引っかかりました。
身長120センチ、体重100キロ。愛くるしいルックスは子どもたちの注目の的。おとじろうあてに手紙や似顔絵、手編みのマフラーまでが届くほどの人気者です。
「いろいろなロボットを見てきたがあれほど優れたコミュニケーション能力を持つロボットはいない」と言うのは、SF作家であり東北大工学部特任教授でもある瀬名秀明さん。
宇宙館閉館後はどうするのかを、おとじろう本人に聞いてみました。「宇宙旅行ニ行クヨ」「地球ニ帰ッテキタラ、マタ会エルカモシレナイネ」。おとじろう自身にも先のことははっきりとわからない様子です。
こちらも「閉館後の扱い」については明言なし。
っていうか
>開館以来17年、展示場の入り口でおよそ257万人の来場者を迎えてきました
めちゃめちゃ人気施設じゃないか!!!1年間に平均15万人が来場してた計算、つまり365日で割ると1日あたり400人以上が訪れていた計算になるわけで(すみません算数自信がないです…合ってる??)。なんで閉館してしまったのでしょう…老朽化とかもなさそうだったのにな…。
月の重力体験ができた
「月の重力体験コーナー」なるものがあったんです。まあ一言で言えば幼児版ホーンテッドマンションみたいな。
椅子に座ってベルトを締めて、床を強く蹴るとめちゃめちゃ高いところまで座席が上がるんです。「月の重力」でジャンプしたら、どれぐらい高く飛べるかってことですね。これがアトラクションみたいで結構楽しくて、私は宇宙館に行くたび欠かさず乗っていました。
入り口が格好良かった
入り口がアトラクションぽくて格好良かったのも魅力の1つ。ええと……アトラクションに例えるとなんだろう…?スペースマウンテン…?パイプ配管みたいな、近未来的なデザインですごくわくわくしたんだよね。うーんなんで写真撮って置かなかったんだろう…。
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いま書き出せるのはこのぐらいなんだけど、他にも思い出したら追記してみます!
あんなに楽しい施設だったのに、いまないことが本当に残念だ~……!