【福島】バスと電車だけで諸橋近代美術館へ行く
いやこれ行ったの8月の終わりとかだったんですけど、もう秋から冬にかけての私のメンタルボロボロすぎて書く気力がなくて……ようやく色々整理しようと思えたので引き続き綴ってゆきます。このブログはいわば私の生前葬でございますので。
さて!郡山から電車とバスを乗り継いで、公共交通機関だけで諸橋近代美術館に行ったときの記録です。
郡山駅発
まずは郡山駅から猪苗代駅を目指す。猪苗代駅までは在来線で40分。8時の電車に乗っても向こうに着くのは9時近く。そこからバス移動もあるので、なかなかの長旅になりそうです。
乗ったのはJR番台西線。始めて乗りましたが、車両は普通のJRって感じ。ボックス席のが多かったかな。ご老人の乗車率が高かったです。あと夏休みの期間だったから、部活に行く学生とか。
延々と続く田園風景。踏切の手前で、農作業の荷物を抱えたおばあちゃんが電車に乗ってる私達に向かって大きく手を降ってくれたことがすごく印象に残っています。ドラマのワンシーンみたいだったな。
いま福島のド田舎を走る電車に乗ってるんだけど、踏切に軽トラが止まってて、その荷台の上に麦わら帽子被ったおばあちゃんが二人いて、電車に乗ってる私らに向かって大きく手を振ってくれた 全然知らないおばあちゃんなのになんだか泣きそうになった… pic.twitter.com/KHiFRLdpMg
— 庶民 (@fregrant_olive) 2019年9月1日
おばあちゃんにとっては1日の些細な戯れだったのかもしれないけど、モヤモヤとした思いを抱えてこの旅行に出ていた私にとってはすごく心の癒やされる光景でした。なんてことをしているうちに猪苗代駅へ。
猪苗代駅からバスに乗車
猪苗代駅はきれいな待合室のある小さな駅でした。駅前には喫茶店らしいものがちらほら、でも営業しているのかは不明。ソースカツ丼の店もあったな。
ここからは「磐梯東都バス」に乗って諸橋近代美術館を目指します。バス停は駅前にあるので迷うことはないでしょう。ただ、バスが何種類かあるので「五色沼・磐梯高原行き」を選ぶよう気をつけます。間違えるとおどけでねえ田舎に飛ばされっから気をつけろ
バス乗車!
※これは美術館前で降りたときに撮影したもの
バスに乗ったら30分ほどで到着します。写真のような緑色の景色が見えてくるのでわかりやすいかと。地元のバスって感じで、ときどきとんでもない山の中のバス停が出てくるのが少し面白くて、でも怖かった。家も建物も道もない山の中から、誰が乗ってくるんだろう…。
いまは福島のド田舎を走る路線バスに乗ってるんだけど、民家の縁側におばあちゃんがいて、やはりバスに乗ってる私らに向かって大きく手を振ってくれた な、なんでなんだ…??
— 庶民 (@fregrant_olive) 2019年9月1日
途中、「土湯沢」っていう寂れたバス停があって、どうしても気になったのでちょっと調べてみました。
気になってググってみたら、あの坂の上には90年代頃まで小さな湯治宿があったらしい。「土湯沢温泉」で検索すると、温泉愛好家向けのテキストサイトみたいなのがちらほら出てくる。磐梯山の麓にポツンと一軒あった宿で、家族で経営してたとか、ご老人が世話してくれるとか、訪問レポが上がってた。→
— 庶民 (@fregrant_olive) 2019年9月2日
このサイトのレポートがとても良かったのでhttps://t.co/rvvoxrzM1O
— 庶民 (@fregrant_olive) 2019年9月2日
諸橋近代美術館へ到着
8時台の電車に乗って、乗り換え含めて10時ごろにようやく到着……!!!かなり遠かったです。疲れた……。
私のヘッタクソな写真でこの凄さが伝わらないことが甚く悔しいんですけど、諸橋近代美術館は美術館のある風景そのものが芸術です。
シンメトリーの建物と、磐梯の風に吹かれてそよぐ木々、揺れる湖面、芝生、暖かな日差し……遠くに鳥のさえずり。その湖畔に佇む人々も全て含めて、絵画のように美しくうつる世界。
本当に山の奥の奥にあるので、俗世を離れてる感がすごい。山の中に急に洋館がどーんと出てきてびっくりする。
館内は……
撮影禁止、なので何も写真はないのですが。今回私は「四次元を探しに」という企画展を見に行きました。西洋美術は聞きかじりの知識しかないけどまあまあ面白かった。芸術はやっぱよくわからんけど。
中にはカフェもあって、パニーニ?的な軽食も食べられるそう!でもパンじゃちょっと物足りないよね…ということで今回は食べずに帰る。ガッツリご飯を食べたいならもう少し歩いたところにパスタ屋もあった。そっちもおいしかったので、その話はまた後ほど。
屋外の屋台っていうか、コーヒースタンドもありました。
展示は1時間ほどでさっと見て回れる感じ。コンパクトな施設でしたのであっさり退散。あまりにもアクセスがしんどいので、正直何度でも来たい!!とは言えないのですが…来てみて本当に良かったな、と思える美しい建物、そして風景でした。
うーん、やっぱ夜もきれいだと思うんだよな……。夜景はちょっと見てみたい。
おまけ
福島の會津物語ってポスター、宝具みたいで格好良い なぜバズらない 天つ彼方の無極の愛――!! #会津 #福島 pic.twitter.com/EG0h9PY6KV— 庶民 (@fregrant_olive) 2019年9月1日
旅先で手に取った詩の同人小冊子、亡くなった人がよく使っていたフォントで書かれてて、なんでここで、このフォントで書かれた文章を読むことになってるんだろうなって電車の中でずっと考えてた 不思議なことがよく起こる九月一日だった
— 庶民 (@fregrant_olive) 2019年9月1日