【山形】高畠駅のカッパに関する考察
■高畠カッパ伝説の謎
高畠駅前の広場に並ぶ、謎の石像。
これは「カッパの一家」だそう。
立て札の説明を要約すると……
高畠にカッパがいたよ~
悪さもしたけど心を入れ替えてお里のために尽くしていたんだ!
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いい年になったし、遠野のカッパさん(本家本元じゃねーか!)とお見合いしてお嫁さんをもらうよ~
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子どもも3人(匹?)できて、順風満帆だよ~
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これも何かの縁だし、遠野の人間のみなさんにご挨拶に行こうかね~
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遠野に来たよ~!みんなとっても優しい人たちだよ~!嬉しいなあ
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長女は遠野で嫁入り修行するため、置いていくよ~。遠野の皆さんよろしくね
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一家4人で高畠に戻ってきたよ~。
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俺達の物語はここからだぜ!応援よろしくな!高畠町の未来にご期待ください!!!
という姿がこれらしい。
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大体の流れはわかったけれど、
カッパの頭になぜカリン(と思われる果物)が乗せられているのかは、謎。
お供え物なんだろうか。
それにしては随分乱暴だな……。頭の上にのせるとか供えるってレベルじゃない。
そもそもカッパにはきゅうりが定番じゃないのか?
一体この像になぜカリンが供えられているのか?その仮説を立ててみた。
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1.キュウリとカリンが実は似たような植物ではないだろうか?
キュウリ
>ウリ科キュウリ属のつる性一年草
カリン
>バラ科の1種の落葉高木
違かった。共通点は「両方とも植物」ぐらいだった。
2.高畠が「カリンの名産地」なのではないか?
果物のおいしい山形のこと。カリンの名産地があってもおかしくない、が…。
調べてみたところ、高畠の名産はやはりワイン。つまりぶどう。
薄皮丸なすがおいしいとの情報もあったけど、カリンが名産という話は見つからなかった。
【補足】
「山形県」としてはカリンの生産量第2位にランクインするらしい。さすが山形。
ただ、高畠の出荷量については不明なため、この説は保留。
3.もう「カッパ」「カリン」でググってみた
もしかしたらカッパ伝説のどこかにカリンが出てくるのかもしれない。
というわけでぐぐってみたところ
遠野市の公式キャラクター「カリンちゃん」に行き着いた。
マジか。
かっぱの里、遠野市の公式キャラクター「カリンちゃん」
カリンちゃんの「カリン」はカッパの「カ」と旧遠野市の市の花である「りんどう」の「りん」から来ています。
な、なるほど……。
この河童一家は、遠野市に行ったときにカリンちゃんとの交流を持ったのかもしれないな。
ていうかカッパ同士仲良くなったのかもしれない。
彼らとカリンちゃんはもはやナウでヤングなマブダチかもしれない。
そこから導き出される一つの仮説。
「カリンちゃん」と同じ名前の果物「カリン」を供えられた、カッパの石像たち。
これはつまり、キャラクター「カリン」と果物「カリン」を掛けて、
遠野市と高畠町の「カッパによる友情」を表現した一大オブジェだったということか……!!!??
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q.e.d.(?)
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残念ながら庶民の仮説の真偽の程は証明しようもないのだけど
(ていうか真相を知ってる方がいたら教えて下さい)
もし「カッパによる友情」を表現したものだとしたら、なかなか面白い謎解きだった。
ありがとう高畠。サンキューカッパ。フォーエバーカッパ。
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ちなみに、高畠町のゆるキャラもカッパなのかな~と調べてみたら
鬼だった。
これだけ持ち上げといてカッパじゃないのかよ
※高畠町童話「泣いた赤鬼」から生まれたキャラクターらしい。
文学のちからは強い。