2016年3月から6月まで、上野の国立西洋美術館で開催していたカラヴァッジョ展を見に行きました。世界遺産に登録されるかもと話題のスポットですね。美術館ぼっち特攻はもはや数えきれません。
最終日に行ったんで混んでるかなーと思ったんだけど、流石に3ヶ月開催されていたから見に来たい人はもう見に来ていたのでしょう。混雑もなくスムーズに入場できました。
まず最初にカラヴァッジョの一生を描いたムービーが見られます。約10分。ナレーターは北村一輝。最初から飛ばしてるやないか。
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カラヴァッジョは幼い頃から画才にあふれていて、お母さんが頑張って稼いで絵の勉強をさせてたらしいですよ。その割にお母さんのエピソードあんまなかったけど。独立が早かったのかな。
けどまあ、芸術家にありがちといいますか、非常に酒癖が悪かったそうで。本当に酒癖が悪かったそうで。
ある日カラヴァッジョが飲食店でパスタ(アーティチョーク)のバター味ともう一つの味を頼んで、給仕がその2つを揃えて持ってきたそう。で、カラヴァッジョは「どっちがバター味なんだ」と尋ねたところ給仕が「食べればわかりますよ」って言ったらしいんだけど、そこでブチ切れたんですと。
これ、カラヴァッジョの短気さを表すエピソードの一つらしいけど、これ給仕も悪く無い???ねえそんな意地悪言う必要なくない???イタリアならもっと陽気に返せよ!!!チャオ☆それは食べてみてからのお楽しみサみたいな…いやこれじゃ同じか・・・・とにかくなんかもっと返し方あるだろ・・・。とはるか昔のカラヴァッジョの怒りに思いを馳せました。
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私は「トカゲに噛まれる少年」「バッカス」が印象的だったなあ。
ていうかトカゲに噛まれた少年ってなんかboketeとかで一度見たことある気がするんだよね。そのネタ思い出してンフフってなってしまった。この絵が描かれた時代に爬虫類に手を噛まれるというモチーフが流行したらしいけど面白すぎんだろ。
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バッカスはとにかく色っぽい・・・少年の瑞々しさと大人になる途中の艶やかさの奇跡的なバランス。お酒を差し出す少年が自らをも差し出そうとしているかのようだ、っていう解説文に目が釘付けでしたわ。
世界初公開という「法悦のマリア」は常に人でごった返してましたね~。
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今回の展示ではカラヴァッジョの作品だけじゃなく、その追随者ともされるカラヴァッジョ派(カラヴァッジェスキ)の作品も数多く展示されていました。
その中でも「ブドウを食べるファウヌス」<バルトロメオ・マンフレーディの追随者>という作品がとても良かったんだけど、ウェブ上に資料画像がなく…。
ローマのバルベリーニ宮国立古典美術館に所蔵されてるらしいので、興味のある方はそこでぜひ…。
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あとは<蝋燭の光の画家>っていう人の絵がすごく好みでした。「酒場の情景」っていう絵で、当時の飲み屋の様子が描かれてたんだけど、電気のない、蝋燭の光しか存在しなかった時代の暗闇を感じられてすごくヨカッタ。。。
暗い関連で言えば、作品後半に【斬首】をテーマに掲げた展示コーナーがあったんだけど、ユディトとかゴリアテを描いた作品があってワクワクしました。美術詳しくないけど、元ネタ知ってる作品を見るとぐっと来ますな~。
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最後に、ちょっとハレンチな話になるけど、「合奏(聴覚の寓意)」<ヘンドリク・テル・ブリュッヘン>も良かった。何がいいって、若い女の子の瑞々しくもたわわなバストがだいぶ露わにセクシーに描かれていてよかった。PNKのTKBがありありと描かれていて、なんか眺めててドキドキしました…///
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しかし上野は何回行っても飽きないなー。隣でやってる大恐竜展も見たかったけど、泣く泣く断念…。ああ~仙台に上野があったらいいのにぃ~~~。
仙台市美術館もこう…もっとこう、面白いテーマ扱ってくれたらいいなって思います…あんまりグッと来る展示がないんだよな…。

もっと知りたいカラヴァッジョ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
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