【四国】米津玄師のロケ地・大塚国際美術館に行きました
2019年明けましておめでとうございます!2018年の紅白歌合戦ではついに米津玄師さんが参戦して話題となりましたね。そのロケ地・徳島県の「大塚国際美術館」ですが、2年ほど前に私旅行で行っておりまして……その記録を残しておこうと思います。
- 米津玄師のロケ地は階段と大聖堂
- 体験型の展示が多い
- 圧巻の展示数を誇る系統展示
- 大塚国際美術館の見どころはここ!
- 私が気に入った作品など
- 大塚国際美術館に行くのをためらっている方々へ
- 「この作品、なんてタイトルだったっけ?」と思ったとき
米津玄師のロケ地は階段と大聖堂
さくっとこの話題からいきましょうか。米津さんのステージのロケ地になった部分は①礼拝堂ホール②美術館の階段 かと思います。
こちらが階段ですね。紅白では職員の方々がろうそくを携えて並んでいた場所です。大塚国際美術館は地下3階・地上2階建て、つまり総5階建てというかなり大きな建物です。一説によるとすべての行程を回ると4キロかかるとかかからないとか。
1000余点の作品が地下3階から地上2階まで約4kmに渡って展示されています
建物のほとんどが地下にあるため、外観以上に広い施設となっています。
歩きやすい履物でお越しください。
ちなみに美術館の入り口は地下3階、出口も地下3階です。すべての展示を見る場合は2階まで上がって、そこからまた降りてくるルートになります。
そしてこちらが礼拝堂ですね。米津さんが歌ったのはこちらのシスティーナ礼拝堂だと思います。階段から上ってすぐのところにあるので、順路的には最初に行くことも可能です。
普段はベンチと壁画があるだけなので、あのステージは多分撮影用に作ったのでしょう。ここはシスティーナ礼拝堂の壁画や天井をそのままに再現した大ホールで、大塚国際美術館の一番の見所でもあります。
写真でもその荘厳さはいくらか伝わると思うのですが、現物は本当にすごい。いや現物っていうか複製なので贋作というか本物ではないんですけどこの文脈上では本物というか(混乱)
礼拝堂に一歩足を踏み入れた途端、本物のシスティーナ礼拝堂にトリップしたかのような感覚です。私は神様や仏様を多分に信じているほうではありませんが、この礼拝堂の絵を見ていると、この美しさを目の当たりにできることを神に感謝……と祈りたくなるから不思議でした。
どんなに細かいところも手抜きなく、きっちりと再現されてるんですよ。すごいですよね。
体験型の展示が多い
大塚国際美術館の展示は、大きく三種類に分けられます。
展示は西洋美術をより深くそして楽しく理解していただくため、大塚国際美術館では
(1)環境展示、(2)系統展示、(3)テーマ展示の3つのユニークな展示方法をとっています。
このうち「環境展示」というのが、聖堂や洞窟などを忠実に再現したもので、展示物を撮影することはもちろん、洞窟の中に入ったり、作品に触れたりすることができます!これがすごいんだな!
聖堂などの建物もすごいんだけど、洞窟系が結構楽しいので是非見てほしいです!!気分はトレジャーハンター✨という感じ。
ちなみにこれは展示とはまた違いますが、「最後の晩餐」をモチーフにした顔ハメ看板があります。絵柄がデフォルメされてるのですごい雑コラ感のある写真が撮れます。これもおすすめです。
圧巻の展示数を誇る系統展示
西洋美術の作品はその歴史に沿って展示されています。この展示数がまたすごい……。
一個一個丁寧に見ていると本当に時間が足りません。ちなみに私、昼前から閉館時間ギリギリまでいたんですけど、最後の方は見られなくて泣く泣くショートカット。ダッシュで出口まで戻りました。アンディーウォーホルのあたり全然見られませんでした……。
美術館の全部をしっかりみるなら、朝から晩までいても時間が足りないです!事前に「ここだけは絶対見たい!」ってポイントを絞っておくことをおすすめします。
美術館では公式ガイドツアーも行われているので、それでおいしいところだけつまみ食いするのも良いと思います!
大塚国際美術館の見どころはここ!
そんなこといっても「どこ見たらいいのかわかんないよ><」って思います?思いますよね?というわけで私が個人的に「大塚国際美術館に行くならこれを見て!」っていう展示をピックアップするので参考にしてください!
1.システィーナ礼拝堂
こちらは先ほど紹介したのですが、まあここを見ずに大塚国際美術館は語れませんので見てください。大塚国際美術館、入館料が3000円超えで高いなって思う人もいるかもしれませんが、この礼拝堂を見るだけでも十分チケット代の元は取れます。
2.モネの「大睡蓮」と食堂
大塚国際美術館にはレストランがあり、そのレストランから望める中庭にモネの「大睡蓮」を再現した噴水があります。
レストランでは美術作品をモチーフとしたメニューも楽しめるのでぜひ立ち寄ってほしいです。
3.モナリザ
レオナルドダヴィンチの「モナリザ」もめっちゃ近くで見られます。写真撮影もできます。モナリザとツーショットも撮れます。なんなら触ることもできます。SNOWしちゃう?モナリザとSNOWしちゃう??
4.ルーベンス「キリスト昇架」
タイトルでは???と思う方もいるかもしれませんが、フランダースの犬の絵といえばピンとくるでしょう。これも原寸大で展示されています。
あのですね、写真では表現できませんがこの作品本当に大きくて、、、迫力がすごい、です。なるほどネロはこの絵を見たかったんだね……としばし感傷に浸りました。誰も人がいなかったらネロごっこしたい……。そして何回見ても釘打たれている手のひらが痛そうだよルーベンス……。
5.「生と死」
大塚国際美術館では一部、下記のようなテーマについて作品を集約したテーマ展示が行われています。
・食卓の情景
・トロンプ・ルイユ(騙し絵)
・家族
・時
・運命の女
・生と死
この中の「生と死」のコーナーは本当にメメント・モリがメメントモリモリって感じなのでメメント・モリ、死の舞踊、退廃、没落などのキーワードに興奮を覚える方はぜひ見てほしいです。作品に夢中になりすぎて、あんまり写真撮ってなくて紹介できないのが残念である……。
6.お土産コーナー
物販コーナーもすごく楽しいので、必ずお土産コーナー回る時間を確保しといてください!絵画や彫刻をモチーフとしたグッズがたくさんそろっています。
中でも私がおすすめしたいのは、裏切りのユダごっこができる銀貨チョコ。この銀貨30枚で君もキリストを売り払おう!!
私が気に入った作品など
個人的に私が気に入った作品なども挙げていきたいと思います。
サロメの絵で有名らしいですが、私にはこの作品が刺さりました。
おわかりかと思いますが私は美人のお姉さんが大好きです……。
教科書に載ってるような有名な作品は大体あります。
はー…………もうこの見下ろされるような角度がたまらないんですよね(性癖~)
なんか無機物とか植物を顔にするのが流行したとか、美術史的な説明がちゃんとあった気がするんだけど忘れちゃいました。
中世時代のこのなんともいえないシュールなタッチの絵画がすごい好き。あと魚がかわいい。
百合だー!!!って興奮して作品名チェックするの忘れました……ギュスターヴ・クールベ「眠り」という作品だそうです。
この辺のチョイスは完全に個人の独断と偏見なのでピンと来ない方も多いかと思いますが……何しろ展示作品が豊富なのできっとあなたの性癖感性にピンとくる作品があるはずです……!!!
大塚国際美術館に行くのをためらっている方々へ
はーーーどうでしょう、私から伝えたいことはこんな感じです。他にもいろいろ語りたいところはあるのですが、長すぎると記事も重くなるのでこの辺で。
さあ大塚国際美術館、どうでしょうか?それでも四国に行くのは遠い?入館料3000円超えは高い?そう思います?
ちょっと前にフェルメール展でこういうツイートがありましたが
今日フェルメール展のチケットが2,700円という話になって、「高くない?」とささださんが言うので「フェルメールを展覧会以外であの点数見ようと思ったらヨーロッパ周遊くらいが必要なので2,700円は実質タダ」という話をしました。
— やきとりい (@yotii23) November 7, 2018
大塚国際美術館の展示品すべての本物を見るとしたら人生50回ぐらい必要だと思うんですよね。マジで。それを徳島県までの旅費+入館料で済むのだとしたら、実質無料だと思いませんか???
「所詮贋作でしょ?レプリカを見てもね」とか思います?大塚国際美術館の作品は特殊な技術で原作を忠実に再現した陶板画なので、本物を見ていることとほぼ変わりません。
・紙やキャンバス、土壁に比べ色が経年劣化せず、また大きさも原寸大に再現されているため、実際の名画を見るがごとくの迫力や臨場感を味わうことができます。
・特殊技術で陶板化された世界の名画1000余点が、原寸大かつ寸分違わぬ姿で陶板に再現され、一堂に展示
こんなツイートもありました。
大塚国際美術館、「偽物かよwwww」と思ったらぜんぶ陶板でホンモノよりむしろ耐久性に優れていてもし万が一ホンモノが損壊した時に復元のリファレンスになりうるレベルでつくられている上、世界中の作品を複製したために点数があまにりも膨大で全部回ると4km歩くマジキチ美術館なのでナメてはいけない
— fumiyas (@fumiyas) December 31, 2018
どうでしょうか。本物巡ることに比べたら実質無料ですよ。大人なら3100円かかるところを、大学生なら2100円、小・中・高校生なら540円(!!!)で見られますよ!!学生の皆さんは今がチャンス!間違いなくチャンス!こんなに推しているけれど別に美術館の回し者ではございません!!
ただただ、この美術館は美術・芸術に興味ある人にはたまらなく楽しいので、「行こうかな、でも遠いしどうしようかな……」って迷ってる人の背中を押したいだけなのです。米津さんのロケ地だって最初に書きましたが、聖地とかロケ地とか関係なくすごく楽しい場所なのでぜひ一度行ってみてほしいのです。
システィーナ礼拝堂の荘厳さはぜひ一度は体験してほしいし、この美術館をきっかけに「やっぱり本物が見たいから旅に出よう!」ってシフトするのも素敵だと思います。
なお交通面ですが、公共交通機関で行くことは非常に難しいのでマイカー・レンタカー・またはタクシーの利用を激しくおすすめします……。
私は一眼レフを持参しての再訪を考えているので、興味ある方いたら是非一緒に回りましょう!まずは四国への飛行機をとるところから、ですね……!
普段より文字数マシマシメメントモリモリでお送りしましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!ヴィラ大塚国際美術館~!
「この作品、なんてタイトルだったっけ?」と思ったとき
大塚国際美術館の展示作品一覧が公式サイトに用意されています。
「番号はわかるけど、名前が思い出せない!」「あの辺にあったことはわかるんだけど……」というときにすごく役立つのでおすすめです!
http://o-museum.or.jp/files/lib/5/514/201811030922061024.pdf