シェフの気まぐれクリームソーダ

最寄りのスナメリはこちら

【目黒】東京都庭園美術館にて館内撮影を体験してきました

東京都庭園美術館の旧朝香宮邸が期間限定で館内撮影OKです!!ここは基本館内撮影禁止でめちゃめちゃめちゃ貴重な機会なので関東勢は爆速で撮りに行ってください!

 一眼レフを買って以来、一人でふらふらと出歩いて写真を撮ることが増えました。
先日は東京に行き友人と久闊を叙すなどして、そのついでに亀戸藤まつりに行ってみたりして。

でもその翌日の午後の予定まで、少し時間があったんですよね。
そこでずっと気になっていた「東京都庭園美術館」に行くことに。この美術館、旧朝香宮邸という大変立派な建物があるんですが、普段は館内撮影禁止とのこと。
ところが今回の展示に際して、館内の撮影が許可されているそうなのです!これはもう、行く。すぐ行く。走っていく!行くっきゃ無いですね!ハイ!

というわけで

目黒駅経由でやってまいりました、東京都庭園美術館

f:id:milkmooncake:20180512204043j:plain

目黒といえば目黒雅叙園のステキな思い出と、寄生虫博物館の暗澹たる思い出が重なり合っている土地です。ここは東京都庭園美術館で美しい景色を建物をフィルム(フィルムはないけど…)におさめて美しい思い出で上書きしたい所存。

料金:展示会含めて900円

入り口で最初に入場券を買います。庭に入るだけなら200円(安い…)、館内展示を見る場合は900円。まあそれにしたって安いですよね。科博だと1600円とかかかっちゃうし。
で、旧朝香宮邸に入るところでも再びチケットを見せて、パンフレットなどをもらいます。

【正面玄関】

f:id:milkmooncake:20180512204044j:plain

仄かな明かりが美しい

まず入り口からすごいんだわ。入り口の作品は撮影禁止だったので、これは入り口から入ってすぐに見えた景色の写真。入口正面にあるのは来客用のトイレ(?)だそうですが、ガラス細工の窓がとてもきれい。

f:id:milkmooncake:20180512204052j:plain


ガラスの背後を確認したけどライトなどは見当たらなかったので、背後の景色が透けてこう見えてるっぽい。きれい……。

【大広間】

f:id:milkmooncake:20180512204046j:plain

”大広間は壁面にウォールナット材を使用し、装飾を抑えた重厚な空間を作りだしています。”

こちらはパンフレットなどにも使われる広間ですね。オブジェの影がしっとりと映って、個人的になかなか上手に撮影できたんじゃないかと思う一枚です。映画のポスターっぽくないすか(自画自賛

【次室】

f:id:milkmooncake:20180512204102j:plain

”南側のテラスに面した次室は大広間から大客室へのつなぎの役割をもっています。”

大広間の手前にある部屋です。控えの間とかなのだろうか?こんなオブジェがあったら控えるも何もなさそうだが…浮き彫りのような天井が美しいです。

【大客室】

f:id:milkmooncake:20180512204048j:plain

”南側の庭に面したテラスを控え、旧朝香宮邸のなかでも最もアール・デコの粋が集められているのが、この大客室と次に続く大食堂です。”

すっごーい!ひっろーい!柱はイオニア式だそうでなんか世界史でやったなそんなの…
各室に暖炉が設けられてるんですが、その暖炉カバー?網掛けみたいなのが全部異なる柄で可愛かったです。

f:id:milkmooncake:20180512204047j:plain

これ

暖炉カバー、調べたら「暖炉のレジスター装飾」というらしいです。ん?もしかしてここの暖炉って全部装飾なのかな?2階の部屋で近くにいたマダムが「あ、これ煙突がないからダミーの暖炉よね?」って言ってたのは覚えてるんだけど。。。。

【大食堂】

f:id:milkmooncake:20180512204049j:plain

来客時の会食用に使用された大食堂。半円状の窓が描く景色が美しい。大食堂と隣の大客室とはエッチング・ガラスの引き戸で仕切ることができるそうです。ガラスの引き戸も見てみたかったな。

f:id:milkmooncake:20180512204050j:plain

暖炉です

この部屋の暖炉カバーはお魚さん。水族館みたいで可愛い。

【第一階段】

f:id:milkmooncake:20180512204051j:plain

”建物の中央にある第一階段は1階の客間から2階の家族の居室へ通じる階段です。それはフランス仕立てのアール・デコの空間から「日本のアール・デコ」の空間へ移行する階段ともいえます。”

というわけで、館内で一番立派な階段です。コスプレ撮影とか映画撮影とかめっちゃしたくなるレトロ感。ちょっと洒落た記念撮影をするならこの階段がおすすめ。礼服着た推しに斜め上を見上げながら憂いのある表情で佇んでほしい。

f:id:milkmooncake:20180512204053j:plain

手すりのてっぺんにあるのが照明柱です

照明柱(かつて照明の柱を飾っちまうような家を見たことがあるだろうか……いや、ない)がきれい。

【書斎】

f:id:milkmooncake:20180512204054j:plain

”書斎は正方形の部屋の四隅に飾り棚を設置することにより室内を円形に仕上げています。”

かつて時の首相・吉田茂も使用したという歴史ある書斎。
円形の部屋が多いのが旧朝香宮邸の特徴なのでしょうか。カドッコがないのでお掃除しやすそうだな……などと所帯じみたことを考えてしまいます。ルンバ回しときゃ最強じゃね???

【妃殿下居間】

f:id:milkmooncake:20180512204056j:plain

鏡に写ってるのはすみません、わたしです

ここはブドウのような照明が愛らしくて印象に残ってる。かわいい。南にはバルコニー(やはり半円形)があり、絵本に出てくるお姫様の部屋のようです。

【第一浴室】

f:id:milkmooncake:20180512204055j:plain

”床には山茶窯つばきがま製陶所製のモザイクタイル、壁にはフランス産の大理石「ヴェール・デ・ストゥール」が使われています。”

まるで映画のワンシーンのような写真を撮れる浴室。主に殿下が使用したそうです。じゃあ他の人が使用した第二浴室はどこに…???
非公開のお部屋も多いのでその中のどこかに埋もれているのでしょう。
公式サイトにも「朝香宮邸では他に姫宮用の第二浴室、若宮用の第三浴室がありました」との記述があります。家族でお風呂分けるとかパネエ…。

タイルとか床とかいろいろ解説があるんだけど勉強不足でまったくすごさがわからない。。。大学のときに他学部の建築系の講義取っておけばよかったな。今になって少し面白くなってる。

ウィンターガーデン

f:id:milkmooncake:20180512204058j:plain

f:id:milkmooncake:20180512204057j:plain

”ウインターガーデンは温室として屋上階に設けられました。室内には花台や水道の蛇口、排水口が備え付けられています。”

今回は最上階のウィンタールームも限定開放中。階段が細く、部屋自体も狭いので人数制限をかけつつの入場です。初訪問でここまで見られるとか私絶賛ツイてる~~~!!!

ていうか蛇口あったとかえっあっそうなん…!?蛇口と排水口見てくるの忘れた~~~!!!

f:id:milkmooncake:20180512204103j:plain

市松模様の壁面と床がおしゃれなんですが、おわかりいただけますでしょうか。これは2階のベランダと同じ柄ですね。

ちなみに手前に写っている赤い椅子も由緒あるモノだそうで…

1932(昭和7)年5月に東京松坂屋で開催された「新興独逸建築工芸展」で殿下自身が購入された、マルセル・ブロイヤーのデザインした椅子

 だそうです。。。フム……_φ(・_・(分かってない)

f:id:milkmooncake:20180512204059j:plain

これがウィンタールームへの階段。レアな写真ですよ

ウィンタールームは階段が細く、部屋も狭いので入場制限を行いながらの撮影でした。写真右手にみえるライトがすごく聖晶石っぽい!!って呟いたんだけど誰も賛同してくれなかった。チクショー!!!

以上、本館はこんな感じでした。

f:id:milkmooncake:20180512204101j:plain

なお、新館では「フランス絵本の世界」という企画展を開催中、そしてお庭はまさに「東京都庭園美術館」という名前に相応しく素晴らしい庭園だったのですが……話すと長くなるし、こちらについてはまた後日。

 

旧朝香宮邸物語―東京都庭園美術館はどこから来たのか

旧朝香宮邸物語―東京都庭園美術館はどこから来たのか