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【試写会】映画アイアムアヒーロー見てきた感想!!!(※ネタバレあり)レバーとレバーの殴り合い!!!

2016年4月23日より全国ロードショーとなったアイアムアヒーロー。そのあらすじと見どころ、原作との比較や感想などを書いていきます。

 

原作は花沢健吾先生の漫画で現在20巻まで刊行中。

実は私、この漫画の大ファンでこっそり原作を読んでいたんだけど、ついに映画化ということで!

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仙台放送の試写会に当選キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

定時ダッシュで行ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

というわけで感想をドーンと投げるよ!!!わたしの偏見がかなりはいってるから注意してね!!!

あ!その前に

この作品知らないってヒトはとりあえず原作のあらすじを把握してください

主人公・鈴木英雄は、さえない35歳の漫画家。デビュー作は連載開始後半年で早々に打ち切られ、借金も背負い、アシスタントをしながら再デビューを目指しネームを描いては持ち込む日々が3年を経たが、依然として出版社には相手にされない悶々とした日常を過ごしている。職場の人間関係も上手く行かず、さらに夜になれば何者かが忍び寄る妄想に囚われ、朝方まで眠れぬ生活が続いていた。そんな無為な日常の中の救いは、恋人である黒川徹子の存在。だがその彼女もすでに売れっ子漫画家になった元カレを何かと引き合いに出し、さらには酔うたびに英雄の不甲斐なさをなじる始末。

その一方、社会では2009年のゴールデンウィークシーズンを前にして、不穏な兆候を示す出来事が相次いで起こっていた。全国的に多発する噛み付き事件、町に増えてゆく警官の数厚労相の入院入院先での銃撃戦といった報道。英雄も深夜、練馬区石神井公園付近の雑木林で、タクシーに轢かれて両腕と右足が潰れ首が真後ろに折れても運転手に噛み付き奇声を発し立ち去る女性を目撃する[6]。だが、日々の生活で手一杯の英雄らにそれらを気に留める余裕などあるはずもなかった。

そしてある日、そんな日常は思いもよらない形で崩壊を始める。英雄の眼前に繰り広げられるのは、周囲の人々がゾンビのような食人鬼と化す謎の奇病が蔓延、彼らに噛み付かれた者は感染者となり次々と増えて行く悪夢のような光景であった。恋人や仕事仲間も犠牲となり、世界がパニック拡大と秩序崩壊へと覆われるパンデミックの中、英雄は早狩比呂美との出会いを通じ、世界の崩壊から生き延びようとする。

アイアムアヒーロー - Wikipedia

 把握できました?では映画の感想いきまーっす。

あらすじ

売れない漫画家鈴木英雄(すずきひでお;俳優は大泉洋)は漫画アシスタントとしてなんとか生計を立てている、ものの、夢を追いかけるには厳しくなってきたお年頃。一応彼女がいるけれど裕福ではなく、東京のボロアパートに間借りしている状態。

その頃、日本で新型ウイルス感染症の存在が報じられた。最初は風邪によく似た症状と報道されていたものの、その感染力が凄まじい。英雄の周りもその感染症に掛かった者が増え始めた。

ある日、英雄は自身の不甲斐なさから彼女と喧嘩してしまう。彼女から部屋を追い出され、英雄には銃(散弾銃(新SKB MJ-7))しか持ち物がなくなってしまった。しかしすぐ彼女から連絡が入り、どうやら風邪を引いたと知る。お見舞いついでに仲直りしようと彼女のアパートを訪れるが、ドアを叩いても電話をしても返事がない。郵便受けからそっと部屋の中を覗くと、彼女はベッドの上に横たわっているようだった。

「てっこ(彼女のあだ名)ー」と呼びかける英雄。しかし彼女は動かない。寝ているのか、具合が悪すぎて気絶しているのか……。

生憎合鍵は持っておらず、彼女がこのドアを開けてくれなければ部屋にも入れない。どうしたものか……と郵便受けを覗きつつしゃがみこんでいる、と、彼女の体が突然ビクリと跳ね、そのまま床にドサッと倒れた。異様な光景に唾を飲み込む英雄。彼女はそのままブリッジをするような形で起き上がり、関節がありえない方向に曲がってゆく。「これは普通じゃない」と英雄が察した瞬間、彼女がブリッジ四つん這いの格好のまま凄まじいスピードでこちらへ向かってきて、ドアを突き破った……。

とまあ、出だしは原作1巻とほとんど変わらず。

 

しいて言うなら漫画家先生の愛人が風呂桶に沈められるシーンがカットされるぐらいかな。あ、あとね!矢島(原作にある、英雄の妄想上の存在)がオールカット。ただあれも出したら2時間では収まりつかなくなるんで、これは実写化する上での英断かなと思った。

続いてのあらすじ

その後彼女ともみ合ううちにほぼ事故と言った形で、英雄は彼女(すでにZQNだった)を殺してしまう。血ブシャー。今の状況をよく飲み込めないが、「タダ事じゃない」と悟った彼は慌ててアパートから逃げ出し街へ向かう。

仕事場にたどり着いた英雄。しかしもう遅かった。仕事場では漫画家もアシスタントもウイルスに感染しており、三谷(アシスタントの一人、映画では塚地武雅)による処理が終わったあと。しかもその三谷も感染を起こしていて、彼は「こんな化け物になるぐらいならこのままで死ぬ!」と自ら首を斬る。

かなりでっぷりとした体型の三谷、首周りには脂肪がたっぷりとまとわりついているため、掻き切るまでには相当の時間を要した。血ブシャー

この時の塚地の演技がすんげーうまかった。やばい。ホント役者だあの人。

そしてこのシーン、序盤でありながらも早速かなりのスプラッタである。しかも音が生々しい。「ヌチャ・・・グチュッ・・・ボドボドボドッ・・・」みたいな。音ヤバイ。ほんと音ヤバイ。

さて、仕事場の惨劇を目にした秀夫は半ばパニックのまま街へ飛び出す。頭上にはたくさんのヘリが飛び交い、テレビのワイドショーは新型感染症の話ばかり流している。平和な住宅街が物々しい雰囲気に包まれていた。すると突然、歩行者に噛み付く人間の姿が。悲鳴を上げて倒れる歩行者、そこに群がる人々。まるで歩行者を貪るようにして、その噛みつく力はありえないほど強い。悪ふざけにしては度が過ぎている。血ブシャーヤバイ。これはやばい。

英雄はとにかく街へ向かう。走って走って向かう。たどり着いたのは駅前の大通り。沢山の人が逃げ惑っている。車が事故を起こしている。頭上にはまたヘリが飛んでいる……街はもうZQNによる感染パニックに陥っていた。

※作中でこの感染症はZQNと呼ばれている。原因はZQNに噛みつかれることによる血液感染で、感染すると心肺が停止して異常な力を持ったZQN(ゾンビのようなもの)になる。ちなみに、映画中では恐らく頭部を破壊しないと死なない設定。

ZQNパニックの中、英雄は偶然出会った女子高生のヒロミ有村架純)とサラリーマンといっしょに、たまたま見つけたタクシーに乗り込み首都高速に乗る。これで一安心……なわけがなかった。実はサラリーマン、感染していた。それに気づいた英雄、顔が真っ青。ずっと抱えていた散弾銃を手に取ろうとするも狭い車内では無理。ヤバイ。

ZQN化したサラリーマンは運転手の腕に噛みつく。ああーッ感染。ここにきて予想通りではあるが運転手も感染してしまった!!!!!タクシーという密室の中で絶体絶命の英雄とヒロミ。ヒロミの機転でなんとかサラリーマンを車外に放り出すことに成功するが(ここでも血ブシャー)運転手の暴走は止められずタクシーは事故って横転、大破。

シートベルトを締めていたことで奇跡的に助かった二人は、「ZQNは富士山なら感染しない」「空気の薄いところではウイルスが生きられない」という掲示板の書き込みを頼りに、歩いて山へ向かうことにした……

この辺からコミックスとはだいぶ流れが変わってきてるけど、映画としてみていると特に違和感はない。というか、違和感を感じる暇もないほど展開がスピーディー。特にタクシーでのカーチェイスは、かなり無理のある構図ながらも迫力あるシーン。運転手が感染して狂気に染まっていくシーンも印象深い。

運転手「私…優良ドライバーで表彰されたんですよ……」

ヒロミ「い、いまのは運転手さん悪くないよっ!(←女子高生の有村架純が最高に可愛いシーン)」

運転手「無事故……無違反……ニコニコ笑顔でご挨拶ゥアアアアハッハッッッハアッハッッハッッハッッハッハハァ!!!!!!!!(アクセル全開)」

いやーこの映画、脇役もかなり演技がうまい……。狂気の演じ方がウマイ。すごいでござる。

更に続くあらすじ

とりあえず山を目指した二人は、山奥の古ぼけた神社で夜を明かす。英雄が持っていたメロンパンを半分こすると、ヒロミは携帯型音楽プレーヤーを取り出し、イヤホンを渡した。「はい、はんぶんこ」と微笑むヒロミ。めっちゃかわいい。だがこのとき、ヒロミの方にある「噛み跡」に英雄は気付いてしまった。まさか、感染しているのか?思わず銃を向ける英雄。ヒロミは大して驚きもせず「赤ちゃんに噛まれたの、三日前かな」「殺していいよ。あんま未練もないし」と言い放つ。

銃を向けたはいいものの、人を殺す覚悟も勇気もない英雄。しかも相手はかよわき可愛い女子高生。殺すわけにはいかなかった。

「噛まれても発症しない場合があるかもしれないじゃん」

「発症したらそのとき考えよう!」

「俺が君を守る!」と、漫画のヒーロー顔負けのセリフを謳う。そして二人はまた山を歩き出す。

ここの有村架純もかわいい。特に英雄が傷跡に気づくシーンでは有村架純のくちびるズームシーンがあるので皆様見逃さないよう心してご覧ください。

このまま山に逃げてHappy Endか……?という期待を抱いてしまうがそんなわけがない。山を歩いている途中でヒロミはZQNになってしまった。自分を守るためと言い聞かせて英雄は逃げる。英雄、作品が始まってからここまでずっと、逃げて、逃げて、逃げまくっている。びっくりするほど逃げ続けている。もちろんこの逃げっぷりが、のちのち効いてくるんですけどね。

ヒロミを置いて逃げて一人になってしまった英雄。山の中、誰もいない……と思ったら、獣道に作業員のような人の姿が。こんな山奥なら感染してはいないだろう……という淡い期待を抱いて声をかけるがはいダウトー。感染してましたー。襲い来るZQN。夢中でもがく英雄。逃げて逃げて逃げまくってきた逃走劇もここで終わりか、終止符を打つのか。無念……と顔を覆った瞬間、現れたのはヒロミ。彼女は無表情のまま、とてつもない力でZQNをぶっ倒す。しかも倒すだけで終わらず頭を潰し首を引きちぎる。血ブシャアア左手に赤黒い塊を持ったヒロミ。その生首を英雄の方にぶん投げるヒロミ。

いやー、血みどろフィーバーで生首持ってても可愛い女子高生なんてなかなかいませんよ。有村架純の可愛さやばいな。

ZQNになったヒロミは英雄を助けてくれたのだ。英雄は戸惑いつつも、彼女とともに再び富士山を目指すことを決意する。

ZQNになったヒロミはあまり喋らなくなり、一日のほとんどを眠って過ごすようになる。しばらく森を歩くと、道路にショッピングカートがあった。どうやら近くにアウトレットパークがあるらしい。食べ物があるかもしれない、もしかしたら無事な人もいるかもしれない……そう思った英雄は、ヒロミを背負いアウトレットパークへ向かった――

映画の中ではここで一区切りって感じっすかね。こっから藪(長澤まさみ)たちも登場するアウトレットパーク編が始まって、クライマックス迎えて終了です。

アウトレットパーク編までの間にZQNパニックの概要とその恐怖、それからヒロミとの信頼関係の構築過程を描いている感じ。

ZQNの描写が思った以上に怖くてグロくて私はビビりまくりだったけど、一人で観てたせいかも。わりと感染の展開は王道で読めてしまうので、映画見ながら「あ、そろそろ来る?ZQNくる?ああ~そろそろあああやっぱきたあああああああって感じになる。

DVD借りて家でワイワイギャーギャー叫びながら見るとかなり楽しめると思いまっす。ていうかギャーギャー騒ぎながら見たら絶対楽しいと思うから、アイアムアヒーローに関しては映画館でも「叫んでいいよ!」みたいなルール作って欲しい。キンプリみたいな。違うか。

ううう。おなか空いたんで今日はここまでにしとくけど気が向いたらアウトレット編の感想も書きます。

ところで漫画の実写化って失敗多いけど

アイアムアヒーローについては、配役、設定、ストーリー含め原作の再現度はわりと高めだなと思いました。原作ファンもこれはこれで楽しめると思う。ていうか大泉洋が適任すぎなんだよなあ~~~!!!

矢島の存在がカットされたり原作との違いはちょこちょこあるけど、ZQNパニックの派手さとテンポ良い展開スピードでそんなこと考える暇もないほど楽しませてくれる。

続編はどうかなあ。今回アウトレット編で(比較的)爽やかな終わり方してたから、個人的にはできればこのまま終わって欲しい……。藪にしんでほしくない……。

グロいって聞くんだけど

はい。間違いなくグロい。音もヤバイ。見た目もヤバイ。作り物だと思って見ててもなんか作り物感無いときがある。前半もなかなかですが、後半笑えないのに笑っちゃうほどグロいので、スプラッタ苦手な人だけは避けたほうがいいと思う。ていうか避けろ。

最初は英雄の銃とかでこう、ZQNを殺すから、刺したときの食感とかは少ないものが多いんだけど、途中から手持ちウエポンでZQNとバトることになるから、なかなか手応えのあるスプラッタを拝見することができます。最終的には血まみれでもう敵と味方の区別つかないって感じ。両者とも血まみれでまさに血で血を洗う戦い(物理)

ちなみに映画見終わったあとの私の一言目は「5年分のレバー食わされた気分。疲れた」だったよ。グロ耐性はわりとある方だと思ってたんだけどなあ。

そういや友人が短編PVを見て「大泉洋が二人のヒロインを救うヒーローもの?」って勘違いしてた。大泉洋有村架純長澤まさみを救うことには変わりないけど、画面の9割ゾンビだし大方レバーとレバーの殴り合いだよ。見に行く前にちゃんとチェックしよう!いいか!仮にもR15指定だ!ただし有村架純の女子高生姿は血まみれでもめっちゃかわいい!

アイアムアヒーロー 7 (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー 7 (ビッグコミックス)