何も気の利いたことは言えない。

コミュ障。水族館ジャンキーが綴る水族館の話やB級スポットの話や仙台中心のおいしいごはんの話。みんなもっと仙台の魅力に気付いてくれ。ドライアイと肩こり腰痛金欠に悩む人間。

【もうないけど】海と貝のミュージアムがとても好きだった話【覚えてるよ】

記憶の限り「海と貝のミュージアム」を紹介する。

以前の記事でちょこっと名前を出した
「海と貝のミュージアム」。

陸前高田市の海沿いにあった博物館で、
その名の通り貝殻に関する博物館。
貝殻だけじゃなく、人と海の関わりについても学べる
私の好きな博物館の1つだった

 

しかし

2011年

あの震災があり

津波を被ってしまって、閉館

 

震災後に懐かしくなって検索してみたら
被災後の痛ましい写真しか出てこなくて
私はそっとウィンドウを閉じた。

その後、博物学に通じた友人たちから、
「展示物の貝殻はちゃんと保護されたらしいよ」
みたいな話を聞いて、ああ、よかったな、と思ったのが数年前。

しかし、

savemlak.jp


によると
>ミュージアムは閉館が決まり、同様に津波被害に遭った陸前高田市立博物館に全ての標本が移管されている。
とのこと。

これを読んで、
ああ、もうあそこには行けないんだな……と、すごく悲しくなってしまった。

 

何かっていうと、私事だけども、亡くなったおばあちゃんとの思い出のある場所なんですね

思い出の場所がなくなってしまうのはとても悲しかった

それと、確かに大切だった場所のことをじわじわと忘れていく自分がちょっと許せなかった

ということで、記憶の限り海と貝のミュージアムについて書き出しておこうと思う

あ、記憶違いもあると思うのでツッコミと情報待ってます


そしてこの記事を書くにあたって、何か有力な資料は情報はないものかと一通り調べてみたんだけど
びっくりするほど情報が出てこない。
施設内の写真も出てきて良いもんなのに、出てこない

文章だけで説明するには限界があるかな……と思っていたんだけど

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有力な資料は自分の手元にありました。なんとご丁寧にパンフ取っておいてた。えらい。

思い出のあるものはなんでも取って置いちゃう性格がここで役立ちました。


海と貝のミュージアム。

キャッチフレーズは

日本有数の貝のコレクション・南三陸・遊べる海の博物館

海と貝のミュージアムは、陸前高田駅から車を少し走らせたところにある

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これ↑ 茶色い壁の建物で、見た目は西洋の館って感じ
あ、某アウトレットモールにデザインが似てる。

お屋敷の前には広い駐車場と庭があって、
その庭には柔らかで青々とした芝生がひたすら生えている
庭には一つだけ大きな遊具があって
クジラの形(と思われる)をした、大きな すのこ状の遊具
クジラのしっぽから潮吹きの穴までが緩やかな、へこんだカーブになっていて、
助走をつけて尻尾の方まで、ぐああああっと駆け上がる遊びを私はよくやっていた
正しい遊び方は知らないし
もはやただのオブジェであって、遊具じゃなかったのかもしれない

ただ、その尻尾までの坂がなかなかキツくて
子供の私は、いくら助走をつけても尻尾のところまでなかなか上ることができなかった
運動音痴なのもあるけど、尻尾まで登れたのは指で数えるほどしか経験がない
上りきれたときは、とても嬉しかった
尻尾のところまで上ると、子供からすればかなりの高さがあって
頬に当たる潮風が心地よかったことを覚えている


ここで館内図。

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*エントランスホール

入り口を入ってすぐのトコロに、受付とミュージアムショップがある
料金はおとな500円だった。子供は300円。
母上に「あそこは大人の料金が高いから、あんただけ入りなさい」っていわれたことも覚えている

※今思えば安い方なんだけど、私はよく気仙沼の「サメのミュージアム」に連れて行ってもらってた。んで、こっちのミュージアムのほうが入館料安かったから、それと比べたら相対的に「高い」って話だったんだと思う。

でも優しいおばあちゃんは、なんだかんだ一緒に入ってきてくれたなあ

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ミュージアムショップはとにかく貝だらけ。
そのとき買った貝を、実はまだ大切に持っていたので紹介しときます
いくらしたかは覚えてない。
ピンク色が可愛くてめちゃくちゃ気に入って、無理言って買ってもらったやつ。
別に何に使うわけでもなく、もう飾っているわけでもなく
でもなんとなく捨てられない。
世界の珍しい貝やキレイな貝、面白い貝など
その品揃えが抜群だったように記憶している
あとは、よくある「星の砂」に小さな貝殻が入ったものとか
イルカのネックレス?みたいなのもあったかなあ、どうだろ
海に関係するキラキラしたものがたくさんおいてあるショップだった

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入り口を入ってすぐ、正面に大きなシャコガイ(の貝殻)。
オオシャコガイ
おい森で取れるやつは「シャコガイ」だけど、
オオシャコガイはもっとデカイ。
50センチぐらいあったかな、
頭をすっぽり覆うような大きさ。

大きな桃から生まれる桃太郎は、現実的ではないけれど
オオシャコガイから生まれるシャコ太郎はあり得なくもない。
人間の赤ちゃんを寝かせられるレベルでデカい。

そういやオオシャコガイ、三重の鳥羽水族館にいたような気がします。

 

展示室は1階と2階に分かれていて
私はいつも1階から回っていた。

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シャコガイのところを左に曲がると、ミニ水族館。
参考にこちらのサイトをどうぞ
ハダカカメガイクリオネ)を展示していた時期もあった

90年代だっけ、一時期はやったじゃん、あの時。

あと、私とオウムガイの出会いはここだったと思う
オウムガイがいた、気がする。
華やかな水槽と、タッチプール。についてはこちらのサイトの写真がとても参考になります。

陸前高田市海と貝のミュージアムの情報|WEB水族館


それらに挟まれた通路を、ずっと奥に進むと
私がこのミュージアムで唯一、嫌いな、というか
苦手な場所に出る

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大きなツチクジラの模型が展示された、薄暗い空間。

薄暗さと、模型の圧倒的な大きさに気圧されるので
私はこの空間が大の苦手だった
だからろくに展示の内容を覚えていない

ドーンと広いホールの真ん中に
10メートル?15メートル?ぐらいの大きなツチクジラの模型が展示されていて
それの周りをふら~っと歩いて巡れるコーナーだった

ただ何度も言うけど、私はこの空間がどうにも怖くて苦手だったので
展示内容を覚えていない

イルカのサイズ表みたいなのがあった気がするけど
何をテーマにしていたのかは、今となっては謎。

パンフには

「ツチクジラ」はクジラの仲間としてはさほど大型ではありませんが~

って書いてあった。うそやん。あれで小型とか怖。


シャコガイのところまで引き返す。

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シャコガイのところを右に曲がると、大きく開けたプレイルームに出る。

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絵本と遊具と、カラフルなタコツボのある部屋だ。
プレイルームに入って、最初にじゅうたんがある。そこからは靴を脱いで上がる、子供用スペース。
正面あたりに絵本の詰まった本棚、それからじゅうたんにはいつも適度に遊具が散らばっていた。
絵本は海に関連したものが多かったように思うけど、あまり覚えていない
遊具も何があったか……魚釣りセットみたいなのがあった気もするけど、どうだったかな
あと、木箱に砂を入れて「波の音がする―!」ってやつもあった気がする。どうだったかな。

私がこのプレイルームで好きだったのは、人間用のタコツボだ

f:id:milkmooncake:20151016232241p:plain←これ

プレイルームに入って正面斜め左手あたり、
壁にそって大小さまざまな大きさをした、カラフルな土管が5つほど積まれた場所がある
人がすっぽり入れるサイズで、子供なら潜りこむの余裕。
大人の女性も小柄な人なら入れたかも。ていうかおばあちゃん入れてた気がする。

この土管、入ると何があるかっていうと
土管の中にスピーカーが内蔵されていて、海にまつわるお伽話なんかを聞くことができる
しかも5つの土管、全部異なる話を流してくれた(気がする)

私はこの土管(タコツボ?)がとっても好きで
特に上の段の土管が好きだった
そこで聞かた話は、人魚かなんかの……あまり明るくない話だった気もする

ただ、小さなハシゴを登った先にある、狭くてくほんのりと暗い空間にいるのは、秘密基地のようでワクワクとしたし
土管の丸いカーブに体を委ねるのはどこか心地よかったし
ザザ……という波の音がどこか遠くに聞こえて、
優しい語り手の声に、物語の想像を巡らすひとときは
幼いころより妄想人間だった私にとって、とても好きな時間だった


このプレイルームをぐるりと囲むようにして、緩やかなスロープがある。
スロープを上がっていくと、2階にたどり着く。

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2階に上がった私の目に飛び込んできたのは、
奇妙な形をした椅子とテーブルだった

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椅子の背もたれはみんな奇妙な形をしている。
なんだろうと思ってよく見ると、ウミガメやオウムガイ……
海の生き物が割とリアルなテイストで背もたれに描かれ、
その形のとおりに切り抜かれているのである

テーブルはガラス張りで、席ごとに木枠で区切られた中に砂とカラフルな貝殻が閉じ込められている
そういやあのテーブル、センス良かったな。

お誕生日席に当たる位置には、人間の形をした背もたれの椅子。
このミュージアムの「館長」なる人物をかたどった椅子。

f:id:milkmooncake:20151016232453p:plain←このひと

この館長、ミュージアムの端々にちょくちょく姿を見せるのだけど
いつも帽子を目深に被っており、素顔は不明だし名前も名乗らない。
このミュージアムの中でもっとも謎に包まれた存在だったように記憶している

そのテーブルを過ぎると、貝の展示室に入る。

f:id:milkmooncake:20151016232534p:plain

この展示室がすごい。まじですごい。
まず、入口付近にとてもオシャレな展示台がある。
わかりやすくいうとソフトクリームみたいな形をしていて、
下から上まで貝殻がズラーっと並べられている。
しかも並べ方がまたキレイで、床に近い方は大きな貝殻、天井に近づくにつれ小さな貝殻になってゆく。
図解するとこんな感じ↓

  ...
 。。。
oooooooo

図解するとなんか汚ェな。。。

f:id:milkmooncake:20151016232608p:plain←これです

実際は柔らかい白熱灯みたいな光りに照らされた白い貝殻たちがとってもキレイな展示だったんですぅうう
その他にも壁掛け展示になってたり(そんな気がする)
やはりガラス張りのテーブルに展示されてたり(そんな気がする)
陳列ケースにただひたすら貝殻が並べられていたり(これは確実)

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リュウキュウアオイガイはその可愛い形と色がめっちゃ好みですごく好きだった覚え・・・かわいいよね

なんか子供心ながら「貝の種類ありすぎだろ」ってびっくりするほどの収蔵数。
もはや「種類ありすぎてめんどくせえ」レベル。
この貝とこの貝とか柄ほぼ一緒じゃん!!もう一緒の種類でいいじゃん!?みたいな

もうね、こんなに浴びるほど貝殻を見られるのは日本でもここだけ!!!だったと思うので
この展示室をもう見られないのが残念過ぎる。

ちなみにどのくらいあるかっていうと。約6,000種・10万点の貝を収蔵していたそうです(パンフより)

ポケモンの何倍だよ。。。覚えらんねーよ


あと、この展示室の外か片隅に投票箱があって、
「好きな貝殻に投票してください」
「抽選で一名様にその貝殻をプレゼント」
みたいな企画があったんです いつもあったんです

行くたびに応募してたんだけど、一度も当たった試しはありません
誰かあれ当たった人いるのかな……
競争率はそんなに高く無いだろうと思ってたんだけど
甘い考えだったのかも


最後に研究者の部屋

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そもそもなぜ陸前高田市にこんなミュージアムがあるのかというと、陸前高田市

故 鳥羽源蔵氏と 故 千葉蘭児氏 の出身地だからそうで

お二人とも著名な海洋生物学者だそうです 陸前高田すげえ

ていうか今更だけどもしかしてこのミュージアムって陸前高田市経営だったの?

・・・・す、すごいな・・・ 素直にすごいな

市営のミュージアムがこんなにオシャレで素敵だなんて・・・

今の今まで↓の人が私財を投じて作ったもんだと思っていた

f:id:milkmooncake:20151016232453p:plain

 

以上で展示は終了。

 

子供向けの展示にかなり工夫が凝らされているものの、
「貝殻」という静的な対象がメインであるせいか
全体的に静かで落ち着いた雰囲気だったミュージアム。
ちょっとしたデートスポットには良かったんじゃないかな、とこの歳になって思う。

何より思い出の場所なので、
忘れないうちに書き残しておきたいなっていうのと
私みたいに、あの場所が誰かとの大切な思い出の場所だった、という人のために
ネットの片隅ながらひっそりと書き残しておきます。

 

ちなみにこの記事、昨日書き溜めてて、写真がうまくうpできなくて書くの放置しちゃったんだけど

そしたら夢に亡くなったおばあちゃんが出てきて、

ちょっぴり悲しそうな顔で私のことを抱きしめてくれたので

ああ、ちゃんとおばあちゃんとの思い出の場所、書いておこうと思って

今日慌てて記事にしました。おばあちゃんごめんね。

 

拝。

 

参考にさせていただきました

www.nippon.com

www.kahaku.go.jp

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